6/29/2014

3週間ピアノが弾けない・・・初めての経験

  いろいろと立て込んでいて、ワールドカップを一試合も観戦しなかったのは私としては有り得ないと思いながらも結果だけは気にしていましたが、ブラジルでのサッカーのワールドカップは日本チームは1次リーグでの敗退と、残念な結果になりました。
  観ていないのでこれ以上のコメントはできないのですが、小学校時代の恩師が、野球監督だった野村克也さんが「偶然の勝ちはあっても、偶然の負けはない」と話していたという情報を今日配信して下さり、それが音楽においての演奏の成功と失敗・・・と妙に重なっているなと思って気になっているところですが、これは私にとっては深い話しなので、これからゆっくり考えてみたいと思います。

  不意な事故で右手の小指を骨折してしまい、2週間以上前からピアノが弾けない状況が続いています。治るのに3週間〜1ヶ月掛かるとのことですが、多分ピアノを習い初めてからこれだけの間弾かないのは初めてのことです。自分の意志で2週間ぐらい弾かなかった時はあった気がしますが・・・。
  左手でちょこっと右手のメロディーを入れながら弾いてみたりしても、これはなかなか思うようには弾けず気分も全く良くないのですが、そう思っていても元気にはならないので、ピアノが弾けないストレスがあるのはピアノを弾くことが好きだからと、ある意味では確認できたことでいいにしようと、言いきかせながら過ごしているところです。
  生徒さんで、これまで指を骨折してお休みした子は覚えているだけで5人はいましたが、“ピアノ弾けなくてラッキー”とまさか思っていなかったでしょうとふと考えて笑ってしまいながら、弾けない間は今の私と同じように気分が良くなかったと言ってくれると信じていますが、今度聞いてみようと思います(笑)

  これに関連して是非ご紹介したいピアニストがいます。
  東京芸大を主席で卒業して音楽一家ということでも有名な舘野泉(たてのいずみ)さんです。
  現役のピアニストですが、今から12年前にフィンランドでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、その後遺症として右半身に麻痺が残り、それ以来左手のみを使って演奏活動をしている方です。
  数年前に、日曜の朝放送されている「題名のない音楽会」でカッチーニのアヴェ マリアを左のみで演奏しているのを見て、あまりにも感動したのを覚えています。 
  左手だけで弾くのがまず凄いのですが、曲としてというより伝わってくる音色そのものが説明できないような深さがあって、私の心にうったえてくるものがあるのです。
  私もそんな音を出せるようになるように、これからも研究してみたいと思います。

演奏している映像ではなく音源のみですが、良かったら聞いてみて下さい。
 

   もちろん他にもたくさんのレパートリーがあり、どれも素晴らしいです!