一昨日、中学校時代からの、親より私を知っていそうな友人達と恒例の忘年会をやり、トークと飲食で十分楽しんでいるところ、子供達からお決まりの命令が入り、「黒ひげ危機一髪」(海賊が頭を出している樽に短刀を順番に刺していって、海賊が飛んだら罰ゲーム)とほとんど似ている「ドキドキゴリラ」というものをやらされ、しかもどうせやるなら”ゴリラが飛んだらおたまでキャッチ”付きにしようと、私が余計なことを言い、そういうことになったのですが、これが結構面白く、私は自分の年齢を忘れ、友達と子供と一緒にはしゃいで今年のエネルギーを使い果たしました。 黒ひげ危機一髪より罰ゲームがバージョンアップして面白い「ワルひげ危機一髪」というものがあると友達から聞き、次回はそれの対決をすることにしようかと思っています。
長年お付き合いいただいて、困ったときには支えてくれ、恐いことに私の弱みを知り尽くしている、智ちゃんや千賀ちゃん(笑)、これからもどうぞ宜しく~ (^ ^♪
今日は大晦日・・・。 取り敢えず新年を迎える準備は終えたところで、いろいろ思い出すと、暮れや新年には何かしら問題が起き、穏やかでかなり元気な大晦日は4年ぶりだということに気付きました。 何なんだろう・・・?と思わないではありませんが、今年のような状況に感謝するのが、一番心安らかでいられる秘訣だとも思うので、そうしておこうかと。。。
ショパン「ノクターン」(夜想曲)
つい数日前(27日)の「題名のない音楽会」(東京オペラシティコンサートホール収録)を観た方はご存知だと思いますが、今年9月まで司会をしていた指揮者の佐渡裕さんに代わり、10月から司会を行っているヴァイオリニストの五嶋龍さんと、最年少でショパンコンクールに優勝し、最年少でショパンコンクールの審査委員を務めたという世界的に名の知れたピアニストで、中国出身のYundi Li (ユンディ・リ)さん(天才とはこういう人のことを言うのだろうと思います)が共演した、「ノクターン 第20番 遺作」の演奏が放送されました。ショパンのノクターン20番という曲は、普通はピアノのみで演奏され、ショパンらしい綺麗な旋律で、弾けば弾くほど音を追及したくなるし、気持ち一つで演奏が随分変わってくると感じる曲で、私も大好きなのですが、今回初めて”ヴァイオリンとピアノ”の演奏に出逢い、本当に聞き惚れ、感動しました。 クラシック音楽というものは、テクニックは勿論必要で、それを身につける為に皆、膨大な時間を費やす訳ですが、そればかりでなく、説得力、表現力も要求されます。
説得力のある演奏ができる人は、既に生まれた時から「持っている」という恵まれたタイプと、感受性が強く、生まれたあとの日々の生活の中からあらゆる感性を吸収して表現できていくタイプと、どちらにも当てはまらないけど、イメージを作って演奏する努力をひたすらするタイプなどがあると思うのですが、いずれにしても音楽家には絶対に必要なもので、聴き手を圧倒させられる表現力を持っている人は本当に羨ましい限りです。
私は強い感受性はそこそこあると思うのですが、表現については普段と本番のギャップもあり、苦労しました。年齢とともに少しずつ変わってはきている気もしますが、演奏においても指導においても、一生の課題だと思っています
ノクターン20番(ユンディ・リ&五嶋 龍)
*この時の映像をどなたかアップロードされていましたが、著作権のことで削除されていたようなので、音楽はこの日の演奏ですが、映像は写真の組み合わせに致しました。
私と音楽との関わり
前回の投稿で少し触れましたが、今年の秋は久しぶりに”コンサートホール巡り”ができました。(そうは言っても4~5カ所程度で、一時期に比べれば全く大したことはありません) サントリーホール、東京文化会館、東京芸術劇場・・・等々、出産前までは出演したり、勉強の為に聴きに行ったり、先生や知人の演奏を聴きに行ったりと演奏会は生活の中に入っていましたが、ちょっとそういう状況から離れていて、それからまた関わってみると、本当に客観的に演奏を聴いている自分に気づき、不思議な感じがしました。
また東京文化会館においては、昔々の懐かしい心境を思い出すことができ、来て良かったと思えたものでした。
私の音楽の原点とも言えるのは、ちょうどピアノと声楽とを平行して学んでおり、声楽を始めて3年目ぐらいの20代前半の頃、上野にある東京文化会館の大ホールで、オーケストラと歌の共演(オラトリオ)で、合唱のソプラノで初めて仕事として出演料をいただいて、舞台に立った時のことでした。
当時、まだどこの音楽事務所に所属しているわけでもなく、知人が楽団の演奏者だったため、直接依頼をいただいたのですが、既に活躍されているプロの方々と楽屋等で話をすることが出来、学ぶことも多く、この機会は私にとって本当に忘れられないものとなりました。
曲はショスタコーヴィッチ作曲のオラトリオ「森の歌」。ロシアの曲ならではの独特な音楽で、ショスタコーヴィッチの声楽曲の中では最も有名と言われている曲です。
それ以前にもピアノのほうでは、バレエの講演などで仕事としてホールで演奏した事はありましたが、「音楽をやっていこう!」と本気で思ったのは文化会館の「森の歌」の本番ではなく、ゲネプロ(本番直前のリハーサル)の時のことでした。説明はしにくいのですが、まあ曲の完成度が高かったのは理由の一つだと思いますが、とにかく音の大きさや迫力というのだけではなく、音楽の”力”を感じてしまった(あるいはそんな気がしただけ?)という状態になったのを覚えています。
音楽は人の心を動かす力があるのを実感した時でもありました。
聴きに来ていただいた方々から、「音が体に響いてき」、「素晴らしかった」、「エネルギーをもらった」、「やっぱり音楽っていい」などと言っていただき、演奏の少しの時間だけでも何かを忘れ、楽しんだり、良い気分になっていただけることの嬉しさも感じました。