11/05/2013

芸術の秋・・・久しぶりに訪れた国立劇場 他

 
 ここ数日のニュースは、日本シリーズで楽天優勝!がメインの様ですが、巨人ファン(熱狂的ではありません)の私が、巨人以外のチームが優勝して「良かった」などと思ったことは一度もありませんでしたが、今回ばかりはやはり被災地仙台の楽天ということで「良かったのではないか」と思っているのは私だけではないのではないでしょうか・・・。 
 9月〜10月にかけて今年は次々と台風が接近や上陸し、息子の年長で最後のバス遠足が中止になったり、娘の練馬祭りでのダンスステージも中止になったり、行事の秋がちょっと寂しい秋になりつつあったのですが、台風の到来がひと段落した10月末ぐらいから音楽に関わる行事に恵まれ、嬉しく思っているところです。
 10月27日(日)、国立劇場にて長唄演奏家である母(杵屋和四光=本名 江崎さよ子)の師匠である杵屋勝四郎さんの会があり、会の最後には市川染五郎さんの舞踊もあり、私の母も染五郎さんの踊った「越後獅子」で立唄(なじみの無い言葉かもしれませんがオーケストラでいうコンサートマスターというところでしょうか・・・)を唄い、手伝いがてら、私も子供二人を連れて行ってきました。
 下の子を出産してから劇場やホールに行く機会は10分の1くらいに減り、国立劇場も2年ぶりぐらいでしたが、下の息子を連れて出かけられる様になってきたのが嬉しいかぎりでした。
 長唄とは、その名のごとく一曲一曲がとても長く、一日がかりの会でしたが、私の生徒さん達が何人も聞きに来て下さり、皆さん「邦楽もいいものですね」と言っていました。私の生徒さんなので、クラシックを勉強されてる方ばかりですが、この様な演奏会には殆ど縁が無いそうで、私も日本の伝統文化がごく一部の人の中のものになっているのを改めて感じました。
 理由を考えるのであれば、まずは学校の音楽の授業でも殆ど伝統芸能については学べないこと、もう一つの理由はお金が掛かり過ぎることが普及の妨げになっていると私は思います。それでも良いものは良いので、長唄、三味線に限らずお琴や鼓、そして日本舞踊や歌舞伎などもこれから益々普及したら良いと、少々畑違いの仕事をしている私が思ったりしている今日この頃です。
 そのほか、今年は地域の小、中学生合同の吹奏楽の演奏を聞きに行ったり、ピアノのリサイタルに出かける機会もあり、私自身の気持ちや考えに少し変化が現れたのに気づいたのですが、それは今まで演奏を聞くとなると、客観的に聞いて結果に趣を置いて判断しがちだったのが、何故か演奏者からの発信が心に響いてくる様になってきたことです。
 今更・・・とちょっと思いつつ、小さな発見をした様なちょっと嬉しい秋になりました。
 皆さんは、どんな秋を過ごされているのでしょうか。