1/20/2014

大寒 〜 今年(午年)の抱負と私の音楽観

  今日は大寒・・・。ここのところ最高気温が4℃や6℃など、本当に寒い日々ですがそんな中、全国的にノロウィルスが大流行しているのと、インフルエンザも流行り始まり、受験生の皆さんや親御さんは大変な心情であることと思います。
  こんな時期になると、私はアメリカの9月入学やオーストラリアの1月入学などの制度に変わればいいのにと毎年の様に思うのです。桜の咲く4月は良いけれど、人間何かにつけて新しい体制には慣れるものであり、古い体制をなかなか変えずに保守的な一面は、ある場合には良いかもしれませんが、いろいろなことにもっと順応性がないと取り残される気が常にするのは私だけでしょうか・・・?
  音楽の話になりますが、昨年から大人の生徒さん達が「音楽のボランティア」を行う様になり、その後ほかの施設から私のほうに依頼があったりもしましたので、私も極力参加するつもりで、練馬区内の特養などで音楽の演奏をしたり、お年寄りの方と一緒に日本の歌を歌ったりする活動も始めました。生徒さんたちのほかに、音大の先輩や演奏の仕事仲間、そして娘の学校のお友達のママ達でピアノやフルートの演奏ができる方もいて、声をかけると皆心良く協力して下さるので、昨年「グループR」というプロ、アマチュア合同の音楽ボランティアグループを結成することができました。
 仕事として演奏する、またはチケットを買っていただいて行う演奏会では、ちょっとした不必要な緊張感があったものですが、聴き手と一緒に楽しむということを音楽のボランティアを通して体験でき、今までより何倍も、「音楽は自分が楽しく演奏できて、初めて聞き手に感動や楽しみを与えられる」ということが実感でき、ちょっと自分の中で音楽観というものに変化があるのを感じでいます。ちょっと前まで自分の目の前で下を向いて何もしていなかったご老人が、音楽演奏と共に笑顔になったり、少し首を動かしながらリズムをとったり、更には口を動かして歌うまでになるのを見られる時があり、「これこそが音楽の力」などと実感できるのも初めて経験でき、嬉しい限りです。
  音楽や芸術の素晴らしいところは、「こうかもしれない」「ああかもしれない」という感じに、答えがたくさんありえるところだと思います。「こうあらねばならない」という明確な答えが無い(基礎を学んでいるうちは別でしょうが)、異なる答えを認め合うところも、音楽の素晴らしさの一つだと思います。
  それから指導者の立場から一言なのですが、私が今まで数多くの先生方から学んだ良い部分を集結させて、生徒さん達にその全てを伝えていくことを今年も全力でやっていくつもりで、今年最初のブログの更新をしています。
  皆さんの今年の目標は何でしょうか・・・?
  素敵な一年になると良いですね。