2/18/2022

北京オリンピック最中の投稿 〜オミクロン株感染拡大の中での受験生達へ〜 追記(ショパンコンクール第2位 反田恭平の演奏)

 昨年末からオミクロン株の感染が報じられ、今月初旬には第6波などというのがやってきて、東京都の感染者数が2万人を超える日があり、今日(18日)も17864人と、誰が感染していてもおかしくない状況、そして新たなステルスオミクロン株などというコロナウィルスの市中感染が発見されたという、なんとも長いトンネルを抜けられない状態の中、東京オリンピックからわずか半年後ほどで始まった北京オリンピックが行われています。
 このオリンピックでは、日本人選手も皆大健闘をし、フィギュア団体の初メダル獲得から始まり羽生結弦のクワッドアクセル挑戦と認定、鍵山優真と宇野昌磨の銀、銅ダブル受賞、スキージャンプの小林陵侑のダブル受賞、ノルディック複合団体の銅メダル、スピードスケート5種目7レースに出場し、4つものメダルを獲得し、最後は金を獲って締めくくった高木美帆、そして坂本花織のノーミスの演技でロシア勢に食い込んで銅メダル獲得などなど(昨日は坂本花織、4位の樋口新葉の演技にあまりにも感動し、これは娘が生まれた直後(16年前)、真夜中に病室のテレビで観ていたトリノオリンピックの女子フリーで金メダルを獲った荒川静香の鳥肌が立つような演技に匹敵する感じでした)•••のような感動的な明るい話題と、フィギュアの15歳のワリエワのドーピング疑惑や、スキージャンプ団体のウエアでの失格が続出するなどの残念な話題が交錯しています。  
 私はいつものことながら、『やれることを見つけてやる』ということを淡々とやっているだけですが、いつまで経っても収束しそうにないコロナ禍の中、生徒さんの保護者の方たちの意見を聞きながら、延びに延びていた発表会の代わりに、年明けにグループ分けをした弾き合い会などを行い、ひと段落したところで、岐阜の白川郷、飛騨高山辺りを巡ってきました!  
 弾き合い会においては、普段の練習の成果を披露する場となったわけですが、大きなホールでもスタジオなどでも関係なく、大きな発見と収穫があるものだと思っており、きっと生徒さん達も各々感じるとるものがある機会になったのではないでしょうか?  

 現在、日本では受験シーズン真っ只中です。  
 大学に関してはAO入試と推薦以外の一般受験、高校も一般入試を受ける子達はコロナ禍に負けない強い気持ちをなんとか持ち続けながら頑張っている最中です。  
 中には、「コロナ陽性でも試験を受けに行く」とポロリと口に出した子と話し合わないといけない場面もありました。  
 結局、今私は、『自分の周りに起こることを何かのせいにしないで受け入れる』ことと、『一番後悔の少ない道や方法を見極めて選択すること』、これができるのが大事で、私自身もそれをしていかなければならないと深く思っているのです。  
 大変な状況に飲み込まれず、受け入れて目標に向かうという大変な作業をなんとか熟し、目の前の大きな壁は乗り越えるためにあるものだと思って強く進んで行けたら良いですね!


 追記  
 昨年秋の話しになりますが、5年に一度行われるショパンコンクールが、コロナ禍で延期になり、6年ぶりに開催され話題になりました。  惜しくも何故か本選までいかなかった角野隼人、4位入賞した小林愛実さんも含めて素晴らしい演奏家ばかりが揃っていましたが、中でも2位入賞となった反田恭平というピアニストの演奏に、あまりにも感動しました。音色が最高に良く、アナリーゼ(楽曲分析)の知識の凄さや天才的な感性までも感じられ、とにかく凄い演奏です。  
 ショパンの曲の中に、ポロネーズというものがあり、実は数々の演奏家のポロネーズを聴いてきましたが、すごいとは思ったものの感動したことは今までありませんでした。  
 ところが、生まれて初めてポロネーズに感動することができたという反田恭平の『英雄ポロネーズ』。  
 コンクール時の演奏ではなく、コンクール終了後のある番組で演奏したものですが、聴いてみてください。  
 音楽とは奥が深く、これでいいとうことが無いものだと思いますが、自分が納得の行く演奏をし続けていかれるとしたら、それが幸せなことだと感じているところです。

反田恭平「英雄ポロネーズ」